一概にV672と言っても、一番初期の『グリーンo/pトランス』を2個装着したものから、ANTになってからのV672Dと言われるモデルまで様々な種類があります。V672/1,V672/2と呼ばれるモデルは『グリーンo/pトランス』の代わりにHaufeの丸形トランスを1個あるいは2個装備したもので、ビンテージとして価値があるのはそのモデルまでだと思います。ここでは『グリーンo/pトランス』のオリジナルV672について説明して行きます。 I have compared these to NEVE 1073 pres (in a console at Michael Beinhorn's studio in LA, CA) and a MAL NEVE 1272 pair... on vocals, Acoustic guitar , bass and a Baritone Guitar (the latter two via TDI). The producer and engineer as well as myself at the shootout agree 3-0 the V672 sound equally good on the vocal and acoustic guitar, the edge going to the Telefunken V672 because it was a bit more smooth and more musical. But when it came to the more dramatic sounds of a bass and a more full range Baritone guitar that is where the difference was heard in 2 seconds of listening... the Telefunken V672 had lower, tighter and punchier low end and the highs were smoother, more musical and much more open than the Neve 1272. I HIGHLY reccomend these modules and think they are the best deal (bang for your buck) in vintage pro audio. - David Marquette (Marquette Audio Labsより引用) このアンプの一番の特徴は『イケメン』な音が録れる事です。上記にもあるようにNEVE1272/1073の数分の1、数十分の1の価格にも関わらず、そこから出てくるサウンドは非常に音楽的にも音質的にも優れています。フリクエンシーバランスはほんの少し高域が足りない感じもしますが、それを特徴的な中域の感じで補っている事が『イケメン』サウンドと適度なビンテージサウンドにつながっているのではないでしょうか?これは同時に他のアンプと同じ録音レベルで比較するとこちらの方が太くしっかりした音に聞こえるのでMIXの際にも非常に助かります。NEVEにある『イギリス人のプライドのような微妙な陰』のようなサウンドはNEVEやMarinairのトランスに求めるしかありませんが、ドイツはドイツとしての音楽感はしっかりしていますので、むしろ性格が近い日本人にはこちらの方が理解し易いのではないでしょうか?日本は米英発信の音楽に慣れ親しんだ時代が長かったので、その辺はこれからの課題かもしれませんが、英米の人たちのトレンドはオークションの動向を見てもこちらに軸足を移しているように感じます。 V672はNEVE1272と同じようにマイクプリとして開発されたものではなく、ラインアンプ、サミングアンプ等様々な用途に使用出来るように開発されたユニバーサルアンプで、その回路が上手く出来ていますので 50dB程のゲインを持つマイクアンプにモディファイ出来るという訳です。これから数回に分けて実際のモディファイをご紹介する予定です